【理系教職】学科TOPが教える教職課程の実態と取り組み”理系×教職=地獄”

理系教職 数学と理科 中高教員免許取得            のメリットと過酷さ

今回は理系の教員免許取得について多方面から書いていきたいと思います!

①教員免許が取れる学科と科目
基本的には自分の専門の学科の教員免許が取れます!教職専門ではない大学では中学と高校の教員免許が取得でき、小学校の免許は取れません。自分の専門の科目の免許が基本で、数学科→数学 物理学科→物理といった感じです。そこに、数学科なら情報。物理・化学・生物系なら、理科全体と数学の免許が取れます。

②教員免許の取り方と流れ
各大学に設置されている教職課程に在籍し、教職課程の単位を履修することで教職課程を修了することができます。各大学春先にガイダンスを行っているはずなので、ガイダンスに出席するようにしましょう。教職課程に在籍すると、教職単位を履修することができます。単位を取りながら、介護等体験や、教育実習、教職試験の対策をしていくことになります。1・2年生では、教職の単位を取りながら、自分の専門の単位も取ります。2年の後期に介護等体験に1週間、特別支援学校に行くことになります。3年では教育実習、4年で教員採用試験を受験することになります。

③教職課程の大変さ
Ⅰ履修単位数がえぐい
これは専門科目で卒業に必要な単位数のほかに、教職の単位を30以上多くとる必要があるからです。シンプルに授業の数が増えるだけでなく、教職の授業は土曜日に実施されることも多く、大学に行かなければならない日が増えます。また、理科の教員になるには、自分の専門の実験以外の科目の実験も履修してレポートを書く必要があります。ほんとにえぐいです。
Ⅱ介護等体験や教育実習の実施
2年の後期には介護等体験として、特別支援学校や高齢者施設に1週間の実習に行きます。これは朝から夕方までフルタイムで働きます。この期間も大学は通常授業なので授業に出れません。課題はたまるし、授業に遅れます。
3年での後期の教育実習は言わずもがな、一か月近い時間、実際の学校で教壇に立ちながら働きます。どの実習も報告書の提出や準備など多くの労力を必要とします。ほんとに大変。

④教員免許取得のメリット
なんで上のような大変さを受け入れてでも教員免許を取るか疑問に思っている人も多いと思います。理由は様々です。本当に教員として働きたい。とりあえず教員免許を持っておけば、有利になりそう。困ったら教員になればいいや等々です。その中でも僕が重要だと思っているものを紹介します。それは”理系が体験できないことを体験できる”ということです。理系は授業が忙しく、意識的に外に目を向けないと、自分の専門ばかり勉強して、対人間の経験値が薄くなりがちです。ですが教職課程では、教育格差、教育の歴史、障害などについて半強制的に学ばされます。これは自分の世界を広げて、新たな視点を獲得するのに大きく貢献してくれます。

⑤まとめ
教職は本当に大変です。ですがその分得られるものは非常に多いです。途中でやめることもできるので、ぜひ一歩踏み出してみてください!

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